【完全版】ゴールデンハムスターの餌の量！年齢と体重別に徹底解説

ハムスターは、餌をすぐに食べきるわけではなく、「貯蔵」する習性があります。そのため、餌箱が空になっているからといって、全てを食べたと判断するのは早計です。チェックすべきは、巣箱の中です。毎朝、餌を与える前に巣箱をそっと覗き、前日のペレットが大量に残っていないかを確認しましょう。

• 理想的な状態：ペレットがほぼ無くなっているか、1～2粒残っている程度。
• 量が多すぎるサイン：ペレットが手付かずで大量に残っている。古い餌が巣箱の奥で湿気ている。→ この場合、表の量から0.5g～1g減らして様子を見ましょう。
• 量が少なすぎるサイン：餌箱も巣箱も完全に空で、ハムスターが必死に餌を探すそぶりを見せる。→ この場合、表の量から0.5g増やしてみてください。

この「食べ残しチェック」を習慣にすることで、日々の食欲の波を正確に把握できます。

地味に見えますが、フンのチェックはハムスターの健康状態を知る上で最も重要な習慣の一つです。言葉を話せない彼らにとって、フンは体からの「お便り」そのものです。掃除の際に、色、形、量をしっかり観察しましょう。

• 健康なフン（良い例）：米粒のような形で、色は黒～こげ茶色。適度な硬さがあり、ティッシュでつまんでも形が崩れない。臭いもほとんどありません。
• 注意が必要なフン（悪い例）：
  • 小さく乾燥している、量が少ない：食事が足りていない、あるいは水分不足のサインです。給水ボトルから水が飲めているかも確認しましょう。
  • 形が崩れている、柔らかい（下痢）：野菜の与えすぎや、体調不良が考えられます。ペレット中心の食事に戻し、改善しない場合はすぐに動物病院へ。
  • 色がいつもと違う：緑色や赤色など、普段と違う色のフンは病気の可能性があります。

フンは、消化器系が正常に機能しているかを示す最も正直な指標です。

ハムスターの体重は、健康状態によって敏感に変動します。週に一度、同じ時間帯（例：夜、活動を始めた直後）に体重を測る習慣をつけましょう。キッチン用のデジタルスケール（0.1g単位で測れるもの）が便利です。

• 安定期（ヤング期後半～アダルト期）：体重が急激に増えたり減ったりせず、±5g程度の範囲で安定しているのが理想です。
• 急激な体重増加：1週間で10g以上増える場合は、餌の量が多いか、おやつ（特にヒマワリの種など高カロリーなもの）の与えすぎが考えられます。肥満は心臓や関節に大きな負担をかけます。
• 急激な体重減少：明らかな理由なく体重が減り続けるのは、病気やストレス、歯のトラブルなど、何らかの異常を知らせる危険なサインです。すぐに専門の獣医師に相談してください。

体重という客観的な数値を記録することで、感覚だけでは見逃しがちな小さな変化にも気づくことができます。

一生のうちで最も体が成長する、非常に重要な時期です。体重あたりのエネルギー要求量も最も多いため、高タンパク・高カロリーな食事が不可欠です。ペットショップから迎えたばかりの時期でもありますので、環境の変化によるストレスで食欲が落ちないよう、注意深く見守りましょう。
ポイント：成長期用の高タンパクなペレットを選ぶのが基本です。副食として、ペット用の煮干しや乾燥豆腐、ゆで卵の白身などを少量与え、丈夫な体作りをサポートしましょう。

好奇心旺盛で、回し車で走り回るなど最も活動的になる時期です。骨格がほぼ完成し、筋肉がついてくるため、エネルギー消費量も多い状態が続きます。引き続き、栄養バランスの取れたペレットを中心に、安定したエネルギー供給を心がけましょう。
ポイント：この時期に様々な種類の野菜（ブロッコリー、にんじん、小松菜など）を少量ずつ与え、味覚の幅を広げてあげると、将来的な偏食の予防に繋がります。

成長が止まり、体格が安定する時期です。活動量も少しずつ落ち着いてくるため、若い頃と同じ量の餌を与えていると、肥満になりやすい傾向があります。ここからは、体重を「増やす」のではなく「維持する」ことを目標に、食事量をコントロールすることが重要になります。
ポイント：肥満防止のため、ヒマワリの種やかぼちゃの種といった高脂肪のおやつは、ご褒美として週に1～2粒程度に制限しましょう。低カロリーで食物繊維が豊富な野菜の割合を少し増やすのも効果的です。

人間と同じように、年を重ねると運動量が減り、消化機能も少しずつ低下してきます。硬いペレットを食べにくそうにしたり、食が細くなったりすることも。腎臓など内臓への負担も考慮し、これまで以上に優しく、消化の良い食事を心がける必要があります。
ポイント：ペレットを少し水やペット用ミルクでふやかしてあげると食べやすくなります。副食には、豆腐やカッテージチーズ、すりおろしリンゴなど、柔らかく消化に良いものを少量プラスして、食欲を刺激してあげる愛情のこもった一工夫が喜ばれます。